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舞狂言


まいきょうげん

狂言の分類のひとつ。能の形式―特に夢幻能の形式を借りた狂言のこと。亡霊であるシテの舞を中心とするところから「舞狂言」という。通常の狂言は主役をシテ、相手役をアドというが、舞狂言では能に倣ってシテ、ワキなどという。大蔵流、和泉流に共通する曲は「蛸」「通円」「祐善」「楽阿弥」の4曲、和泉流のみの曲は「双六」「蝉」「野老」である。「通円」のように、能「頼政」の完全なパロディーとして作られた演目もある。また、舞狂言には分類しないが、前半は通常の狂言のように会話中心で、後半は舞狂言の形式を取る「塗師(塗師平六)」のような演目もある。「仕舞狂言」ともいう。

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