能エンサイクロペディア
名ノリ、一セイ、サシ、上ゲ哥……。これは、能を幾度か観て興味をもち、どれ、演目の簡単な謡本でも読んでみようか、と、手にとれば遭遇する言葉です。能初心者にはさっぱり意味不明の言葉。謡本に限らず、能に関する本を読めば、さまざまな場面でぶつかるこうした“専門用語”の数々。そこでくじけないために、分野ごとの能用語解説集をご用意しました。

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らんじょ

能の囃子事(一曲の中で、囃子が主となる部分)のひとつ。能「石橋」の後場の冒頭、獅子の登場に際して小鼓大鼓太鼓が重厚華麗に囃し、笛が和す。序の中盤では、小鼓太鼓が「露ノ手(露ノ拍子)」という長い静寂が伴う独特の囃子を奏するが、これは深山幽谷に滴り落ちる露の音を表すとされる。その後は豪壮な調子となって獅子が登場し、舞台に入って序が終わるとすぐに獅子の舞となる。


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