いっせい
「一セイ(一声)」とは、シテが登場した直後などに謡われる短い謡のこと。拍子に合わせず、悠々と謡われることが多い。また、化身や霊などが登場する際に、笛、小鼓、大鼓で奏する囃子も同様に「イッセイ」といい、「一声」と表記する。能「鵜飼(うかい)」を例にあげると、前シテは一声の囃子で登場した後、一セイの謡「鵜舟(うぶね)にともす篝火(かがりび)の。後の闇路を如何(いか)にせん」を謡う。狂言でも「一声」「一セイ」が用いられることがあるが、能のそれらを簡略、または模したものである。
「一セイ(一声)」とは、シテが登場した直後などに謡われる短い謡のこと。拍子に合わせず、悠々と謡われることが多い。また、化身や霊などが登場する際に、笛、小鼓、大鼓で奏する囃子も同様に「イッセイ」といい、「一声」と表記する。能「鵜飼(うかい)」を例にあげると、前シテは一声の囃子で登場した後、一セイの謡「鵜舟(うぶね)にともす篝火(かがりび)の。後の闇路を如何(いか)にせん」を謡う。狂言でも「一声」「一セイ」が用いられることがあるが、能のそれらを簡略、または模したものである。