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し (一覧)


シオリ(しおり)

泣いていることを表す所作。指を伸ばした手を、顔より少し離れた前方で目を覆うように上げて、こぼれる涙を...

シカケ(しかけ)

能・狂言の型のひとつ。扇や手で前方を指す「サシ」をしながら数足前に出る型。具体的に対象を指し示す場合...

叱リ留(しかりどめ)

狂言の演出のひとつ。主人が召使を叱るなどの形で一曲が終わるものをいう。たとえば、狂言「しびり」では、...

式楽(しきがく)

貴族や武家などの儀式に用いられる芸能のこと。平安時代の宮廷における雅楽や、寺社の行事における音楽など...

式三番(しきさんばん/しきさんば)

「能にして能に非ず」と言われる神事・祈祷曲。「翁」と呼ぶことが多い。おもに正月や慶事に上演され、天下...

式能(しきのう)

公的な儀式として上演する能楽の催しのこと。江戸幕府で最も格式が高い能楽の催しとされ、将軍宣下をはじめ...

獅子(しし)

舞の種類のひとつ。能「石橋」の後場で、深山幽谷に住む霊獣・獅子が奮迅の勢をもって舞う舞。扇を持って舞...

無言事(しじまごと)

能の演出のひとつ。通常、謡や囃子を伴う部分を、所作だけで演じること。静まり返る舞台で演者の動きだけが...

静烏帽子(しずかえぼし)

被り物の一種。白拍子、特に「船弁慶(ふなべんけい)」の前シテ・静御前に用いる烏帽子。烏帽子の頂を折ら...

下居(したい)

能・狂言の型のひとつ。左右どちらかの足を立て膝にし、反対の足の甲を床につけて座ること。流派・役柄によ...

下掛け(したがけ)

女役の鬘(かつら)をつける際に用いる絹の平紐。結った鬘が崩れないために用いる。鬘を結う際、頭の上半分...

下ニ居ル(したにいる)

能・狂言の型のひとつ。左右どちらかの足を立て膝にし、反対の足の甲を床につけて座ること。流派・役柄によ...

次第(しだい)

能の囃子事(一曲の中で、囃子が主となる部分)のひとつ。さまざまな人物の登場に用いられるが、役柄・曲趣...

紫調(しちょう)

小鼓、大鼓、太鼓の表裏二枚の革に通されている麻紐を「調緒(しらべお)」、または「調べ」という。調緒は...

膝行(しっこう)

能・狂言の型のひとつ。膝頭を床について前に出たり後ろにさがったりすること。小書の名称にもなっており、...

シテ(して)

能と狂言の主役のこと。漢字では「仕手」「為手」と表記し、その一曲を勤める人という意味である。演出家を...

シトメ(しとめ)

能狂言の型のひとつ。仕舞などで舞い留める型のこと。「シトメ(仕留)」「トメ(留)」「納メ」など、流派...

四拍子(しびょうし)

笛・小鼓・大鼓・太鼓の総称。楽器だけではなく演奏者を意味することもある。大小物は笛・小鼓・大鼓で奏す...

絞上げ(しぼりあげ)

装束の着方のひとつ。素袍や直垂などの袖をたくし上げ、両袖の中を通した紐を背中(首の後ろ)で引き絞って...

仕舞(しまい)

シテの所作の見どころを抜き出して紋付・袴姿(裃(かみしも)姿のこともある)で舞う上演形式。囃子は入ら...

仕舞扇(しまいおうぎ)

能では立方から囃子方、後見、地謡に至るまで全ての演者が扇を携えている。装束を着けた演者は、閉じたとき...

仕舞袴(しまいばかま)

舞囃子や仕舞などを演じる場合、また、後見や地謡、囃子方は紋付袴姿が基本だが、その際に着用する袴を「仕...

下掛リ(しもがかり)

シテ方五流のうち、芸系が近い観世流と宝生流は「上掛リ」、金春流、金剛流、喜多流を「下掛リ」と総称して...

下掛宝生流(しもがかりほうしょうりゅう)

能のワキ方の流派。金春座付のワキ方春藤流の金春権七祐玄(?~1692)を流祖とした下掛リ系の芸系で、...

下間少進(しもつましょうしん)

1551(天文20)~1616(元和2)年。戦国時代末期から江戸時代初期の本願寺の坊官で、素人の能役...

シャギリ留(しゃぎりどめ)

狂言の囃子事。一曲の末尾で、軽妙な調子で奏される笛にあわせてシテが左右・正面と跳ぶ型をし、「イーヤー...

祝言(しゅうげん)

一日の演能の最後に演じられる祝意を込めた能のこと。「祝言能」ともいい、正式な上演形式である「翁付五番...

執心物(しゅうしんもの)

能の曲目の分類のひとつ。四番目物(雑能物)に含まれる。恋の執心など理由は様々だが、この世に強い思いを...

呪師走り(しゅしはしり)

平安時代から鎌倉時代にかけて、大寺院の法会の後などに盛んに演じられた芸能。寺院に関わる芸能者によって...

繻子(しゅす)

織物の一種。たて糸が何本かのよこ糸をまたぐ浮糸で、たて糸が全面に出る組織になっている(たて糸とよこ糸...

出勤料(しゅっきんりょう)

能狂言の出演料のこと。能楽界では演者が舞台に出演することを出勤と言い、「出演料」「ギャラ」などとは言...

修羅物(しゅらもの)

江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神・男・女・狂・鬼」の五種類に...

唱歌(しょうが )

楽器の演奏を文字に置き換えたもの。小鼓・大鼓・太鼓の打楽器の唱歌と笛の唱歌がある。笛を例にとると、唱...

床几(しょうぎ)

シテ方、ワキ方、狂言方が舞台で腰を掛けるとき等に用いる「鬘桶/葛桶(かずらおけ)」のこと。高さは約5...

猩々乱(しょうじょうみだれ)

能の舞事のひとつ。能「猩々乱」(「乱」とも)で、微醺(びくん/ほろ酔いのこと)を帯びたシテ・猩々が舞...

装束(しょうぞく)

能・狂言の舞台衣装のこと。装束の一番下に用いる着付(小袖型のもの)、着付の上に着る上着(小袖型の唐織...

初心(しょしん)

世阿弥の著した能楽論書「花鏡」にある「初心忘るべからず」で知られる言葉。一般には、物事を始めたころの...

初同(しょどう)

能一曲の中で、地謡が一番初めに謡う拍子に合う謡のこと。ただし、「次第」の謡の後に地謡が低音で謡う「地...

白州(しらす)

能舞台と見所(観客席)との間にある白い玉砂利(小石)を敷き詰めたところ。江戸時代まで能舞台は屋外に建...

白洲(しらす)

能舞台と見所(観客席)との間にある白い玉砂利(小石)を敷き詰めたところ。江戸時代まで能舞台は屋外に建...

白拍子(しらびょうし)

平安時代末期から鎌倉時代にかけて流行した歌舞。また、それを舞う遊女のこと(子どもや男性が舞うこともあ...

調べ(しらべ)

能の開演直前、囃子方が鏡の間で楽器の調整をすること。「お調べ」ということが多い。一定の形式が定まって...

白綾(しろあや)

能装束のひとつ。絹糸を浮かせて小葵や菱などの模様を織り出した綾織物で仕立てた白い小袖。地質はやや柔軟...

白頭(しろがしら)

演者の頭部につける「かつら」の一種。本来はヤク(チベット産のウシ科の動物)の毛で製するという。前髪は...

白垂(しろたれ)

演者の頭部につける「かつら」の一種で、白毛の「垂」のこと。「垂」とは、直径10センチほどの輪に真っす...

白練(しろねり)

能装束のひとつ。精練した白い絹糸を用いた品格の高い織物(白練)で仕立てた小袖。生地に美しい光沢がある...

しわい人(しわいひと)

金銭などを出し惜しむ、けちな人のこと。狂言「盆山(ぼんさん)」に登場する何某は、知り合いの男から盆山...

神歌(しんか)

"神歌"を参照...

新作(しんさく)

能・狂言では明治時代以降に創作された曲を「新作(新作能・新作狂言)」と呼び、通常演じられる古典曲(現...

神作(しんさく)

面の作者の中で、特に古い時代の伝説的な作家のこと。またはその作者が打った(制作した)とされる古面のこ...

地謡方(じうたいかた)

舞台の右端の地謡座に8人ほどで座し、詞章を合唱して一曲の能を支える演者のこと。シテの演技と密接にかか...

地頭(じがしら)

地謡の統率者・責任者のこと。能には指揮者がおらず、謡も絶対音高が決まっていない。そのため地頭は、謡の...

十作(じっさく)

古い時代の面打(能面作者)の格付けのひとつで、南北朝から室町時代に活躍したという10人のこと。「神作...

地取リ(じとり)

能の謡事(一曲の中で謡が主となる部分)の「次第」に続けて地謡が謡う謡。3句を定型とする次第の、第2句...

地拍子(じびょうし)

謡のリズムの法則のこと。拍子に合う「拍子合」の謡に適用される。リズムの型式には、平ノリ、中ノリ、大ノ...

数珠(じゅず)

小道具のひとつ。仏教の僧が持つ法具で、多くの小さい珠を糸で繋げて輪にし、房をつけたもの。仏に向かうと...

尉髪(じょうがみ)

演者の頭部につける「かつら」の一種。老体の男の役に用いる。白髪を表現する黄色味の強い生成の毛でできて...

常座(じょうざ)

舞台上の位置を示す名称のひとつ。4本の柱に囲まれた三間四方の本舞台を、縦横それぞれ3等分し、9つのマ...

尉元結(じょうもっとい)

尉髪を演者の頭に結う際、尉髪の根元を束ねるために用いる元結のこと。大麻の美しく強靭な繊維部分の「精麻...

序之舞(じょのまい)

能の舞事のひとつ。非常に静かな品位ある舞である。三番目物の優美な女性、樹木の精、老人など、さまざまな...

序破急(じょはきゅう)

能・狂言の演出理論のひとつで、構成・演出・速度などを3段階に分けた考え方...

次郎冠者(じろうかじゃ)

狂言の登場人物のひとり。特定の人物を指すのではなく、頭株(あたまかぶ)の奉公人である太郎冠者の弟分の...


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