しまいおうぎ
能では立方から囃子方、後見、地謡に至るまで全ての演者が扇を携えている。装束を着けた演者は、閉じたときにも銀杏の葉のように先が開く「中啓(ちゅうけい)」を持つことが多いが、舞囃子や仕舞など略式の上演形式では、一般的な扇の形をした長さ30センチ程の仕舞扇(鎮扇)を用いる。色柄は流儀の決まり模様をはじめ、曲趣や季節に応じて様々ある。素謡では仕舞扇よりやや小さい素謡扇を用いる流儀もあるが、仕舞扇を兼用することも多い。
能では立方から囃子方、後見、地謡に至るまで全ての演者が扇を携えている。装束を着けた演者は、閉じたときにも銀杏の葉のように先が開く「中啓(ちゅうけい)」を持つことが多いが、舞囃子や仕舞など略式の上演形式では、一般的な扇の形をした長さ30センチ程の仕舞扇(鎮扇)を用いる。色柄は流儀の決まり模様をはじめ、曲趣や季節に応じて様々ある。素謡では仕舞扇よりやや小さい素謡扇を用いる流儀もあるが、仕舞扇を兼用することも多い。