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ならい

特別に伝授を受けなければ上演が許されない曲・演技・演出のこと。習の曲を演じるには、技術的・精神的に高い水準が求められ、演者は稽古を重ねて臨む。シテ方にとっては「石橋(しゃっきょう)」「道成寺(どうじょうじ)」「乱(みだれ)/猩々乱(しょうじょうみだれ)」「翁(おきな)」「姨捨/伯母捨(おばすて)」など、ワキ方では「張良(ちょうりょう)」「道成寺」「隅田川/角田川(すみだがわ)」など、狂言方にとっては「釣狐(つりぎつね)」「花子(はなご)」「枕物狂(まくらものぐるい)」などが習の曲である。囃子方の披キはシテ方と重なる場合も多いが、独自の曲もある。演者は芸歴、年齢に応じて一生をかけて習の曲を勤めていく。習の曲を初めて演ずることを「披キ」といい、披キを無事に済ませることで演者の立場も一段上がってみられる。

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