おうぎ
持ち道具のひとつ。能・狂言ともに非常に大切に扱い、演者は地謡、後見に至るまで全員が扇を携行している。扇を閉じた時に先が半開きになる「中啓」と、閉じた形の「鎮扇」とがあり、能の役には中啓が、狂言の役には鎮扇が多く用いられる。後見、地謡、囃子方は鎮扇を用いるほか、素謡や仕舞や小舞などでも鎮扇を使う。扇の模様は、能の場合は各流儀でほぼ定まっているが、狂言では季節や曲趣に応じたものが選ばれることも多い。
持ち道具のひとつ。能・狂言ともに非常に大切に扱い、演者は地謡、後見に至るまで全員が扇を携行している。扇を閉じた時に先が半開きになる「中啓」と、閉じた形の「鎮扇」とがあり、能の役には中啓が、狂言の役には鎮扇が多く用いられる。後見、地謡、囃子方は鎮扇を用いるほか、素謡や仕舞や小舞などでも鎮扇を使う。扇の模様は、能の場合は各流儀でほぼ定まっているが、狂言では季節や曲趣に応じたものが選ばれることも多い。