いりまわし
謡の節のひとつ。または、謡本に表記される謡い方を示す譜号のこと。能の謡には大きく分けて、剛健な印象の剛吟(つよぎん)と、メロディー的な柔吟(よわぎん)がある。また、謡の音階構造(音系)は、剛吟と柔吟によって扱い方に違いがあるが、上音・中音・下音を柱としている。「入り廻し」は、この音系をあげて謡う「入」の譜号と、伸ばした音を押さえて止める「廻し」という譜号がひとつに表記されたもの。謡の種類・内容によって節扱いは異なるが、まず「入」の節が謡われ、引き続いて「廻し」の節が謡われる。
謡の節のひとつ。または、謡本に表記される謡い方を示す譜号のこと。能の謡には大きく分けて、剛健な印象の剛吟(つよぎん)と、メロディー的な柔吟(よわぎん)がある。また、謡の音階構造(音系)は、剛吟と柔吟によって扱い方に違いがあるが、上音・中音・下音を柱としている。「入り廻し」は、この音系をあげて謡う「入」の譜号と、伸ばした音を押さえて止める「廻し」という譜号がひとつに表記されたもの。謡の種類・内容によって節扱いは異なるが、まず「入」の節が謡われ、引き続いて「廻し」の節が謡われる。