だいみょう
狂言の登場人物のひとり。大名とは多くの土地や家臣を持った有力者のことであるが、狂言に登場する大名の多くは奉公人も数名で、庶民に近い存在である。召し使いの太郎冠者の方が聡明であることも多く、大名と太郎冠者の立場はいつ逆転するかもわからない。狂言の大名はそんな微妙な立場にある。立烏帽子をかぶり、段熨斗目(だんのしめ)の着付に素袍(すおう)と呼ぶ広袖・長袴の装束を着て扇を持つのが典型の姿である。大名がシテ(主役)となる曲を大名物といい「萩大名」「文相撲」「粟田口」などがある。
狂言の登場人物のひとり。大名とは多くの土地や家臣を持った有力者のことであるが、狂言に登場する大名の多くは奉公人も数名で、庶民に近い存在である。召し使いの太郎冠者の方が聡明であることも多く、大名と太郎冠者の立場はいつ逆転するかもわからない。狂言の大名はそんな微妙な立場にある。立烏帽子をかぶり、段熨斗目(だんのしめ)の着付に素袍(すおう)と呼ぶ広袖・長袴の装束を着て扇を持つのが典型の姿である。大名がシテ(主役)となる曲を大名物といい「萩大名」「文相撲」「粟田口」などがある。