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獅子


しし

舞の種類のひとつ。能「石橋」の後場で、深山幽谷に住む霊獣・獅子が奮迅の勢をもって舞う舞。扇を持って舞う通常の舞とは異なり、両手には何も持たず、両袖をピンと張って舞うほか、頭を振るなど独特な型があるのが特徴。また、「獅子」をまなんだ舞を舞う曲もあり、能の「望月」ではシテ・小沢刑部友房が芸尽くしの場面で、「内外詣」ではシテ・伊勢神宮の神主が神事として獅子を舞う。笛・小鼓・大鼓・太鼓の楽器編成で奏される太鼓物である。狂言の獅子は能の「獅子」を模したものだが、舞の型も囃子の譜も狂言の趣を加えた独特なもので、アクロバティックな要素が強いことも多い。「越後聟(むこ)」「獅子聟」でシテの聟が舞う。

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