にょたい
能の小書のひとつ。通常の演出では男の姿であるシテを、女の姿にして演じるやり方のこと。「殺生石」「竹生島」「絵馬」などにあり、面や装束だけでなく、謡や型も大きく変わることがある。例えば、「殺生石」の後シテは通常、野干(狐)だが、「女体」の小書がつくと、妖狐が化けた魔性の女・玉藻前のイメージが強調された演出となり、泥眼や霊女など怨霊系の女面を用いて、緋色の大口袴や長袴を履くことが多い。
能の小書のひとつ。通常の演出では男の姿であるシテを、女の姿にして演じるやり方のこと。「殺生石」「竹生島」「絵馬」などにあり、面や装束だけでなく、謡や型も大きく変わることがある。例えば、「殺生石」の後シテは通常、野干(狐)だが、「女体」の小書がつくと、妖狐が化けた魔性の女・玉藻前のイメージが強調された演出となり、泥眼や霊女など怨霊系の女面を用いて、緋色の大口袴や長袴を履くことが多い。