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黄鐘調


おうしきちょう

笛の調子を表す名称のこと。もともと黄鐘調は雅楽の六調子のひとつで、黄鐘(洋楽のイ音)を主音とする旋法だが、能の笛(能管)は調律をしないため一管ごとに微妙に音程が異なっており、調は7つの指穴の開け方で決まる。具体的には、低音から4番目(流儀によって5番目)の穴を開放して終わる旋律を黄鐘調とする。笛の調子は通常、黄鐘調であるが、囃子事(囃子が主となる部分)の中には一調子高い盤鐘調のものもある。

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