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乱序


らんじょ

能の囃子事(一曲の中で、囃子が主となる部分)のひとつ。能「石橋」の後場の冒頭、獅子の登場に際して小鼓、大鼓、太鼓が重厚華麗に囃し、笛が和す。乱序の中盤では、小鼓と太鼓が「露ノ手(露ノ拍子)」という長い静寂が伴う独特の囃子を奏するが、これは深山幽谷に滴り落ちる露の音を表すとされる。その後は豪壮な調子となって獅子が登場し、舞台に入って乱序が終わるとすぐに獅子の舞となる。

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