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中ノリ


ちゅうのり

謡のリズム法のひとつ。謡は囃子のリズムに乗るものと乗らないものがあり、リズムに乗るものには平ノリ、中ノリ、大ノリの3種類のノリがある。中ノリは基本的に、「いかにもだいじをのこさずつたえて」のように八八調の16文字を8拍に割りつけて謡う。このため、引いて謡うところはないのが基本だが、文字数が少ない時は「間」や「引き」にする。ピシピシと小気味良く謡われることから、武士の霊が修羅の苦しみを述べる修羅能の終曲部分や、鬼神などが威勢を示す場面などで謡われることが多い。「修羅ノリ」「半ノリ」ともいう。笛、小鼓、大鼓で囃し、太鼓は入らない。

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