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女猿楽


おんなさるがく

女性によって演じられる猿楽、またはその演者のこと。室町時代前期の後崇光院の日記『看聞御記』の永享4(1432)年10月に記されるのが初の記録。将軍足利義教の見物で勧進猿楽を興行したり、猿楽の中心的存在であった観世座と競演するなど、かなりの勢力を持っていたことが想像される。その流行は江戸時代初期まで続いたようだが、江戸幕府の式楽に四座一流が制定されるころから次第に衰微した。また、女性が主人公の演目、いわゆる鬘物を「女猿楽」と記すこともあった。

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