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御祭猿楽


おんまつりさるがく

奈良・春日大社の摂社、数々の芸能が奉納される若宮神社の祭礼「若宮祭」で演じられる猿楽のこと。平安時代後期の保延2(1136)年、関白藤原忠通が大和国の洪水や飢饉を鎮めるために行ったのがはじまりと伝える。室町時代には大和猿楽四座に参勤の義務があったが、祭礼の衰退などにより規模が縮小、寛文2(1662)年には観世以外の3座の内、2座が交代で参勤することとなった。現在は、明治初年の混乱時に金春座のみ参勤したやり方をもとに、昭和21(1946)年に再興した形式で奉納されている。その内容は、一の鳥居そばの「影向の松」の下では「開口」「弓矢ノ立合」「三笠風流」が、御旅所では「翁・神楽式」が演じられ、翌日には後日能が催される。

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