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狂言面


きょうげんめん

狂言で用いる面のこと。狂言は面を掛けずに演じる役柄が多いため、種類は能面よりかなり少ない約30種類である。大別すると、老若の女面、男性の老人の面、鬼や神の面、動物の面などがある。「式三番(翁)」で三番叟(三番三)に用いる黒色尉(こくしきじょう)は、三番叟は狂言方が担当するため狂言面とすることも、先行芸能の翁舞の面として白色尉や父尉などととともに翁面に分類することもある。能面と同様に「おもて」と呼んで大切に扱うが、舞台上では何かに化ける際の「おめん」などとして小道具的に用いることもある。制作者や材料なども能面と共通するが、能面のように厳密な写しが求められることは少なく、表情の幅も大いに愛でて使われることが多い。

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