しきのう
公的な儀式として上演する能楽の催しのこと。江戸幕府で最も格式が高い能楽の催しとされ、将軍宣下をはじめとする諸慶事などの際に、能の四座一流(観世・宝生・金春・金剛・喜多)を召して江戸城本丸の表舞台で行われた。「翁(式三番)」を冒頭に能を五番立とし、能と能の間に狂言を四番、半能の祝言能を最尾に置く。「翁附五番立」は上演時間が長く、現在ではほとんど行われないが、能楽協会が主催するシテ方五流が出演する年一回の公演を「式能」と称して「翁附五番立」で上演している。
公的な儀式として上演する能楽の催しのこと。江戸幕府で最も格式が高い能楽の催しとされ、将軍宣下をはじめとする諸慶事などの際に、能の四座一流(観世・宝生・金春・金剛・喜多)を召して江戸城本丸の表舞台で行われた。「翁(式三番)」を冒頭に能を五番立とし、能と能の間に狂言を四番、半能の祝言能を最尾に置く。「翁附五番立」は上演時間が長く、現在ではほとんど行われないが、能楽協会が主催するシテ方五流が出演する年一回の公演を「式能」と称して「翁附五番立」で上演している。