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垂纓冠


すいえいのかん

天皇・貴族の役に用いる冠で、冠後部に立てる纓が後ろに弧を描いて垂れたもの。纓が直立する立纓冠(りゅうえいのかん)は天皇が用いる冠だが、これは江戸時代の中ごろからのもので、能では天皇の役であっても用いない。文官は垂纓冠を、武官は纓を巻いた冠を用いるが、武官の冠は巻纓冠(けんえいのかん)という。

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