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復曲


ふっきょく

能は200前後の演目が「現行曲」として上演されている。現行曲は能の各流派の家元が江戸幕府に上申した報告書「書上(かきあげ)」に準じているが、書上に載らない「非現行曲」は現行曲の10倍以上もあるとされる。非現行曲の中には上演価値のある演目が数多くあり、それらを復活させることを「復曲」、復曲された演目を「復曲能」という。詞章・節付・型付・囃子の手などが揃い、比較的短時間で上演できる演目もあれば、それらが失われているため様々な検討や創作的な作業が必要になる場合もある。演者、研究者、学者など関係者の協力が不可欠で多くの労力がかかるが、復曲の過程や観客の反応などから能の新たな魅力が発見されることも多い。復曲された狂言は「復曲狂言」という。

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