くるいもの
江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神・男・女・狂・鬼」の五種類に分けたときに、鬘物に次いで四番目に演じるべきとされた曲のこと。「四番目物」ともいう。「神・男・女・鬼」のいずれにも属さない曲趣のものはすべて四番目物に入れるので「雑物(ざつもの)」「雑能(ざつのう)」ともいう。様々な原因で精神が揺れ動く、いわゆる物狂いの人物の物語が多いことから「狂物」の名称をつけるとされる。
江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神・男・女・狂・鬼」の五種類に分けたときに、鬘物に次いで四番目に演じるべきとされた曲のこと。「四番目物」ともいう。「神・男・女・鬼」のいずれにも属さない曲趣のものはすべて四番目物に入れるので「雑物(ざつもの)」「雑能(ざつのう)」ともいう。様々な原因で精神が揺れ動く、いわゆる物狂いの人物の物語が多いことから「狂物」の名称をつけるとされる。