« 橋掛り | メイン | 鏡の間 »

揚幕


あげまく

鏡の間と舞台とを区切る幕のこと。五色の緞子(どんす)(絹の紋織物)を縦に縫い合わせ、裏は麻布を合わせて作られることが多い。緞子の色は陰陽五行説による万物構成の五元素、「木・火・土・金・水」を表すという説もあるが、舞台によって様々である。幕の上辺には太い綱を通すための乳(ち)〔竿や紐などを通す輪の呼び名〕がつけられ、この乳に通した綱を金具に引っ掛けて幕を固定する。幕の下の角、2カ所に竹の棒が取り付けられ、ふたりがかりで幕を揚げる。

the能ドットコム 本サイト

クレジットお問い合わせ運営会社
Copyright© 2024 CaliberCast, Ltd All right reserved.