きまりもよう
能・狂言で役を演じる際に、装束や扇などに定められた色柄のものを用いること。大曲・秘曲とされる演目に多く見られ、能「道成寺」の前シテに、「枝垂桜に糸巻模様」(観世流の場合)の唐織を着用するなどの例がある。また、扇は通常の演目でも模様が決まっていることが多い。しかし、全体としては装束・扇ともに極リ模様に縛られていることはなく、演者がその時々の演出を工夫して色柄を選択することもしばしばある。
能・狂言で役を演じる際に、装束や扇などに定められた色柄のものを用いること。大曲・秘曲とされる演目に多く見られ、能「道成寺」の前シテに、「枝垂桜に糸巻模様」(観世流の場合)の唐織を着用するなどの例がある。また、扇は通常の演目でも模様が決まっていることが多い。しかし、全体としては装束・扇ともに極リ模様に縛られていることはなく、演者がその時々の演出を工夫して色柄を選択することもしばしばある。