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金剛流


こんごうりゅう

能のシテ方の流派のひとつ。流祖は室町時代の坂戸孫太郎氏勝(1280~1384年)と伝える。鎌倉時代から法隆寺に勤仕し、その後、春日社興福寺の神事猿楽に「式三番(翁)」を勤めた大和猿楽坂戸座に属して演能を行っていた。桃山時代には「能狂い」と言われた豊臣秀吉により800石の朱印が与えられるなどしたが、他座の勢力には至らなかった。優美華麗な芸風で、特に舞の型が華やかなことから「舞金剛」ともいわれる。豪快な演技も特徴で、大胆奇抜な離れ業を見せることも多い。1936年に23世金剛右京氏慧が死去し坂戸金剛家は断絶したが、翌年、弟子家である京都金剛家の金剛巌(初世)が宗家を継承・再興し24世となった。

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