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黄鐘早舞


おうしきはやまい

能の舞事のひとつ。恨みや執心を持った男の霊が心を和らげるなどして軽やかに舞う舞。「松虫」「錦木(にしきぎ)」などでシテが舞う。笛・小鼓・大鼓で奏す大小物である。正式には五段構成で舞われるが、三段に舞うことも多い。通常の早舞は盤渉舞ともいい、舞の途中から高い調子の盤渉調となるが、黄鐘早舞はその名称の通り、最後まで黄鐘調で奏する。なお、早舞を舞う演目を初番目にして上演する場合、早舞を黄鐘早舞に変えることがある。

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