かっしきかづら
演者の頭部につける「かつら」の一種。半僧半俗の少年・喝食の役などに用いられる。若年から中年の女役に用いる黒い毛の鬘とほぼ同じだが、前頭部の白い分け目がないことと、鬘の着け方に特徴がある。頭頂部から撫で付けた毛は耳を隠すようにして後ろに流し、衿首のあたりで元結を用いて束ねるが、毛束を垂らしたままにせず内側に折り上げて輪を作ることが多い。額に「鬘帯」をしないのも特徴。着用する毎に演者の頭に合わせて結い上げられる。
演者の頭部につける「かつら」の一種。半僧半俗の少年・喝食の役などに用いられる。若年から中年の女役に用いる黒い毛の鬘とほぼ同じだが、前頭部の白い分け目がないことと、鬘の着け方に特徴がある。頭頂部から撫で付けた毛は耳を隠すようにして後ろに流し、衿首のあたりで元結を用いて束ねるが、毛束を垂らしたままにせず内側に折り上げて輪を作ることが多い。額に「鬘帯」をしないのも特徴。着用する毎に演者の頭に合わせて結い上げられる。