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一子相伝


いっしそうでん

自身の子、一人だけに伝えるとされた秘伝・奥義のこと。各役、各流儀に一子相伝の扱いとする曲目や演出、事柄が定められている。しかし、芸は様々な工夫の積み重ねであり、たとえ平易とされるものでも親から子へ一子相伝的に口伝で伝えられることは多い。能・狂言の世界には、実子といえども伝えるに足る人物か見極めよという教えがあり、世阿弥も「『風姿花伝』別紙口伝」に、「たとへ一子なりといふども、不器量の者には伝ふべからず。家、家にあらず。継ぐを以て家とす」という厳しい言葉を残している。

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