れいげんのう
能の分類名のひとつ。人間が祈ったり、経典を唱えたりすることによって、神仏の不思議なしるしが現れることを霊験といい、これをストーリーに取り入れた能を霊験能という。日本では平安時代以降、数多くの霊験譚が作られ、仏の加護を願う密教の儀式も広まった。能はパトロンであった寺社を宣伝する役割も担っていたため、夢幻能が成立する以前から数多くの霊験能が作られたという。「谷行」「藍染川」「小鍛冶」「国栖」などがある。
能の分類名のひとつ。人間が祈ったり、経典を唱えたりすることによって、神仏の不思議なしるしが現れることを霊験といい、これをストーリーに取り入れた能を霊験能という。日本では平安時代以降、数多くの霊験譚が作られ、仏の加護を願う密教の儀式も広まった。能はパトロンであった寺社を宣伝する役割も担っていたため、夢幻能が成立する以前から数多くの霊験能が作られたという。「谷行」「藍染川」「小鍛冶」「国栖」などがある。