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唐冠


とうかんむり

被り物の一種。黒色の冠で、「鶴亀」「咸陽宮(かんようきゅう)」「鵜飼(うかい)」「張良(ちょうりょう)」などに登場する異国の貴人や鬼神などの役に用いる。古代中国の冠を模したものといい、冠の巾子(後ろ半分)を前半分に比べて高く大きく作り、冠の左右に横長で楕円形の翼が張り出しているのが特徴。似た形状の冠に「透冠(すきかんむり)」があるが、これは「高砂」など神舞を舞う男神が用いる。トウカムリ、トウカンともいう。

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