さんひせん
猟師や漁夫をシテとする能のうち、生業のために殺生の罪を重ね、死後は地獄に落ちて苦しむ様を表す『阿漕』『鵜飼』『善知鳥(烏頭)』の三曲の能のこと。『鵜飼』の漁夫は地獄の鬼によって救われるが、『阿漕』『善知鳥(烏頭)』の二曲は最後まで地獄の責め苦を受け続ける様を描く、ことさら陰惨な表現の能である。
猟師や漁夫をシテとする能のうち、生業のために殺生の罪を重ね、死後は地獄に落ちて苦しむ様を表す『阿漕』『鵜飼』『善知鳥(烏頭)』の三曲の能のこと。『鵜飼』の漁夫は地獄の鬼によって救われるが、『阿漕』『善知鳥(烏頭)』の二曲は最後まで地獄の責め苦を受け続ける様を描く、ことさら陰惨な表現の能である。