しゅっきんりょう
能狂言の出演料のこと。能楽界では演者が舞台に出演することを出勤と言い、「出演料」「ギャラ」などとは言わない。世阿弥の室町時代の能楽論書『風姿花伝』は、寺社の法会への出演を「参勤」、また、同じく世阿弥の談話を筆録した能楽伝書『申楽談儀』では勧進能に出演することを「出仕」と記している。古来、寺社との繋がりが強く、江戸幕府の式楽であった能楽の演者の意識の一面が窺える。
能狂言の出演料のこと。能楽界では演者が舞台に出演することを出勤と言い、「出演料」「ギャラ」などとは言わない。世阿弥の室町時代の能楽論書『風姿花伝』は、寺社の法会への出演を「参勤」、また、同じく世阿弥の談話を筆録した能楽伝書『申楽談儀』では勧進能に出演することを「出仕」と記している。古来、寺社との繋がりが強く、江戸幕府の式楽であった能楽の演者の意識の一面が窺える。