能エンサイクロペディア
名ノリ、一セイ、サシ、上ゲ哥……。これは、能を幾度か観て興味をもち、どれ、演目の簡単な謡本でも読んでみようか、と、手にとれば遭遇する言葉です。能初心者にはさっぱり意味不明の言葉。謡本に限らず、能に関する本を読めば、さまざまな場面でぶつかるこうした“専門用語”の数々。そこでくじけないために、分野ごとの能用語解説集をご用意しました。

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おきなかざり

式三番()を上演する際に、揚幕の奥にある鏡の間に設える祭壇のこと。流派によって異同があるが、上には、神体である白色尉・黒色尉と鈴を納めた箱、烏帽子、御神酒を飾り、下には三宝に載せた洗米、粗塩、土器のほか、火打石なども置く。開演直前に身を清めるために行う「盃事」では、鏡の間に集まった出演者が御神酒を頂いて洗米を口に含み、粗塩を身体に振りかけて切火を受ける。


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