能エンサイクロペディア

名ノリ、一セイ、サシ、上ゲ哥……。これは、能を幾度か観て興味をもち、どれ、演目の簡単な謡本でも読んでみようか、と、手にとれば遭遇する言葉です。能初心者にはさっぱり意味不明の言葉。

謡本に限らず、能に関する本を読めば、さまざまな場面でぶつかるこうした“専門用語”の数々。そこでくじけないために、分野ごとの能用語解説集をご用意しました。

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つえ

能狂言では多くの杖が用いられる。演出のためのもので、演者の体を支えるものではない。主に竹を素材とするが、相応しい種類の竹の美しい部分を、演者に合わせた長さに切って用いる。「養老」「忠度」などに用いられる老人杖、「弱法師」「蝉丸」などの盲目杖、「善知鳥(烏頭)」「藤戸」などの幽霊杖、「関寺小町」「卒都婆小町(卒塔婆小町)」などの老女杖、「山姥」の鹿背杖がある。杖の扱いは演目、役柄に応じて伝承があり、演目によっては杖を前について一休みする〔休息〕など印象的な型もある。通常の杖と異なるものに、「安宅」の金剛杖、「葵上」「道成寺」などの打杖がある。狂言も鬼杖、盲目杖、早打の杖などがある。中でも「釣狐」の杖は、白蔵主稲荷を祀る大阪府堺市の少林寺に参拝し、境内に生える逆芽竹を御祈祷いただいて用いるわしがある。


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