袖口が広い表着(上着)のこと。形状による呼称で、狩衣、直衣、法被、長絹、舞衣、水衣、直垂、素袍などが...
平安時代前期の歌人で六歌仙のひとり、絶世の美女としても名高い小野小町を扱った演目のこと。「関寺小町」...
足袋の甲の外側の布端、かかと側についている薄い金具のこと。甲の内側の布についている掛け糸に引っかけて...
現代の着物の形に近い、袖口が小さい着付のこと。形状からの名称で、唐織、厚板、縫箔、摺箔、白綾、白練、...
能は200前後の演目が「現行曲」として上演されている。現行曲は能の各流派の家元が江戸幕府に上申した報...
貴族や武家などの儀式に用いられる芸能のこと。平安時代の宮廷における雅楽や、寺社の行事における音楽など...
能の伝書。『世子六十以後申楽談儀(ぜしろくじゅういごさるがくだんぎ)』。能を大成したと言われる世阿弥...
能のワキ方の流派。流祖の福王神右衛門盛忠(1521~1606)は播磨国三木の神職で、観世座ワキ方の観...
能のワキ方の流派。河内国高安に住した高安長助(1585没)を流祖と伝え、金剛座ワキ方で後に10世金剛...
能のワキ方の流派。金春座付のワキ方春藤流の金春権七祐玄(?~1692)を流祖とした下掛リ系の芸系で、...
演者が面や装束をつけずに紋付袴姿で演じるものをいう。小道具や作り物の類は通常通り用いるほか、後見や地...
能と狂言のこと。式三番(翁)を含めることもある。江戸時代までは主に「猿楽の能」と称されていた(江戸時...
登場人物が面や装束などを変えるため、幕・または作り物の中に入って一旦退場することがしばしばある。これ...
登場人物が面や装束などを変えるため、幕・または作り物の中に入って一旦退場することがしばしばある。これ...
公的な儀式として上演する能楽の催しのこと。江戸幕府で最も格式が高い能楽の催しとされ、将軍宣下をはじめ...
あらゆることで重なることを嫌う。その重なることを指して「ツク」という。何かの事由でツいてしまう場合は...
能の上演台本、脚本の古称。能本も謡本も詞章を記す点は共通するが、「謡本」は謡を学ぶための稽古本的な性...
狂言で用いる面のこと。狂言は面を掛けずに演じる役柄が多いため、種類は能面よりかなり少ない約30種類で...
能で用いる面のこと。「式三番(翁)」に用いる翁面、老人の表情を表す尉面、公達や武将などの男面、女面、...
狂言の演目の分類のひとつ。江戸時代の正式な上演形式「五番立」において、神事・祈祷曲「翁」に続いて脇能...
公演の演目の組み合わせ(上演順)、またはそれを記した小冊子のこと。演目を選ぶにあたっては、内容はもち...
能では立方から囃子方、後見、地謡に至るまで全ての演者が扇を携えている。装束を着けた演者は、閉じたとき...
文部科学大臣が指定した重要無形文化財である芸能(能楽など)を、高度な技芸をもって演じることができると...
職業として能楽(能・狂言)を演じる者。完全分業制で、シテ方・ワキ方・狂言方・囃子方(笛・小鼓・大鼓・...
面(おもて/めん)を演者の頭部に固定するために使う組紐のこと。しっかり結べてゆるみのこない絹製で、形...
能・狂言を上演するための専用の劇場。能舞台・見所(観客席)・楽屋などを備える。江戸時代末まで能舞台は...
能舞台の裏側にある部屋で、演者が準備を行う場所のこと。十数畳の和室を繋げて楽屋とすることが多く、各部...
能舞台と見所(観客席)との間にある白い玉砂利(小石)を敷き詰めたところ。江戸時代まで能舞台は屋外に建...
能舞台と見所(観客席)との間にある白い玉砂利(小石)を敷き詰めたところ。江戸時代まで能舞台は屋外に建...
舞台に設けられた間口1.3メートル程度、高さ1.8メートル程度の片開き戸。地謡座の奥、舞台に向かって...
上演が稀な曲のこと。能・狂言はそれぞれ二百数十番の現行曲があるが、年に何回も上演される人気曲から、数...
素謡の時に持つ扇。鎮扇で仕舞扇よりも若干小さい(観世流の場合、仕舞扇は一尺一寸(尺一)で素謡扇は九寸...
練習のこと。能・狂言の演者は多くのレパートリーを持つ必要があるため、日々様々な稽古を積む。日常の稽古...
舞囃子や仕舞などを演じる場合、また、後見や地謡、囃子方は紋付袴姿が基本だが、その際に着用する袴を「仕...
能が持つ伝統的な技法(謡、舞、囃子)や構造を用いるが、言語は英語で上演するもの。古典の能を英語化した...
能の詞章のこと。また、それに節をつけて謡うこと。「謡曲」の語は、江戸時代後半から使われるようになった...
「現行曲」に対する用語で、現在は上演されなくなった曲のこと。能の各流儀には約200前後の現行曲がある...
老女をシテとして描いた、「関寺小町」「檜垣」「姨捨」「鸚鵡小町」「卒都婆小町」の五曲のこと。老女物は...
世阿弥の著した能楽論書「花鏡」にある「初心忘るべからず」で知られる言葉。一般には、物事を始めたころの...
世阿弥が能楽論書「花鏡」で述べた言葉。演者が自らの身体を離れた客観的な目線をもち、あらゆる方向から自...
能楽はシテ方・ワキ方・囃子方・狂言方の各役が専業となっているが、慶事など特別な折に、出演者全員が専門...
特定の役に用いる能面のこと。能面には、若い女役一般に用いる「小面」のように役を限定しない使用範囲の広...
能楽が650年余りの歴史を重ねて今なお演じ続けられる中、現代の実状を記録する目的で設立された施設。武...
国内外を問わず、幅広い分野の演劇や映像の資料を収蔵・研究する博物館。演博(えんぱく)の名で親しまれて...
能楽関係の歴史的文献を収蔵・研究し、能楽の振興と研究の発展をめざす研究所。能研(のうけん)の名で親し...
能管の最高音域の鋭い緊張した音で、「ヒィー」と吹く片ヒシギと、「ヒーヤーヒー」と吹く双(もろ)ヒシギ...
笛の調子を表す名称のこと。もともと盤渉調は雅楽の六調子のひとつで、盤渉(洋楽のロ音)を主音とする旋法...
笛の調子を表す名称のこと。もともと黄鐘調は雅楽の六調子のひとつで、黄鐘(洋楽のイ音)を主音とする旋法...
江戸時代、能・狂言は幕府の式楽とされ、各流派は幕府や藩主に「書上げ(かきあげ)」と称する上申書を提出...
能の略式上演方式のひとつ。ワキの登場の後、前シテの部分を全て省略してワキの待謡となり、後シテが出て後...
冬の雪、秋の月、春の花(桜)のこと。四季折々の自然の景色の美しさを表わす言葉として、風流を愛でる日本...
能・狂言では明治時代以降に創作された曲を「新作(新作能・新作狂言)」と呼び、通常演じられる古典曲(現...
能の曲目の分類のひとつ。四番目物(雑能物)に含まれる。恋の執心など理由は様々だが、この世に強い思いを...
1405(応永1212)年~1470(文明2)年?。室町時代中期の能役者・能作者。名は七郎氏信(うじ...
能の分類名のひとつ。現実の世界で起きる事件や出来事を題材として描かれる能を「現在能」と呼ぶが、このう...
「式三番(翁)」で謡う詞章のこと。「翁」を素謡形式で上演する場合も「神歌」と称し、番組にも「神歌」と...
能の分類名のひとつ。人間の葛藤など、心理描写を主眼に置いた能のこと。見た目の面白さなど、パフォーマン...
舞台に向かって右側、若竹が描かれている「脇の鏡板」の一角にある小さな出入口のこと。身をかがめて通る程...
能・狂言の舞台衣装のこと。装束の一番下に用いる着付(小袖型のもの)、着付の上に着る上着(小袖型の唐織...
能・狂言の演技・演出全般に関わる用語。「位が軽い」「位が重い」のように用い、謡・所作・囃子・面・装束...
物事の最後の部分をさす用語。能一曲の最後の部分をさし、「キリの謡」というように使う。また、一日の番組...
シテ方に対して、ワキ方、狂言方、囃子方の演者を総称する語。現在、ワキ方は3つの流派(高安流、福王流、...
狂言方の流派のひとつ。室町時代中期の佐々木岳楽軒を流祖と伝えるが、江戸時代初期の1614年に山脇和泉...
狂言の流派のひとつ。南北朝時代の玄恵法印(1269~1350年)を流祖と伝えるが、室町時代後期の9世...
能のシテ方の流派のひとつ。江戸時代初期の1619年ごろに幕府から樹立を認められた新興の流派。流祖は北...
能のシテ方の流派のひとつ。流祖は室町時代の坂戸孫太郎氏勝(1280~1384年)と伝える。鎌倉時代か...
能のシテ方の流派のひとつ。大和猿楽四座のうち最も歴史が古く、飛鳥時代の秦河勝を初世と伝えるが、南北朝...
能のシテ方の流派のひとつ。流祖は観阿弥清次の子とも、兄ともいわれる蓮阿弥重英(?~1468年)と伝え...
能のシテ方観世流の名家。奈良時代前期の官人・橘諸兄(684~757年)を初世と伝える。もとは四座の大...
能のシテ方の流派のひとつ。流祖は能を大成した観阿弥清次(1333~84年)。多武峰寺や春日社興福寺の...
狂言のシテ(主役)に対する相手役・脇役のこと。アドがふたり以上の場合、一のアド、二のアド、三のアド、...
一日の演能の最後に演じられる祝意を込めた能のこと。「祝言能」ともいい、正式な上演形式である「翁付五番...
能・狂言では登場人物が面や装束などを変えるため、一旦、幕・または作り物の中に入ることがしばしばある。...
能・狂言では登場人物が面や装束などを変えるため、一旦、幕・または作り物の中に入ることがしばしばある。...
江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神(しん)・男(なん)・女(に...
江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神(しん)・男(なん)・女(に...
1537(天文6)年~1598(慶長3)年。安土桃山時代の戦国武将。百姓から天下人となり「戦国一の出...
1363(貞治2)年~1443(嘉吉3)年。室町時代前期の能役者・能作者。名は元清(もときよ)、通称...
1333(元弘3)年~84(至徳1)年。南北朝時代の能役者・能作者。名は清次(きよつぐ)。観世は芸名...
1983年9月、東京・千駄ヶ谷に開場した国立の能楽堂。年間60日程度の自主公演のほか、能楽師主催の公...
広島・厳島神社にある国指定重要文化財の能舞台。現在の舞台は1680(延宝8)年に広島藩主・浅野綱長(...
京都・西本願寺にある現存最古の国宝の能舞台。建物から、安土桃山時代の1581(天正9)年の墨書がある...
能で謡われる言葉(詞章)、及び節付の記号(ゴマ点、ゴマ節)を記した本のこと。能の音楽は西洋音楽とは全...
能・狂言で笛方が用いる横笛のこと。単に「笛」ともいう。能管は音程の調整がなされていないため、一管ごと...
興行を行うために結成した芸能集団のことを「座」という。今日のシテ方五流(観世流、宝生流、金春流、金剛...
能・狂言各流の上演曲目一覧のこと。江戸時代、各流派は幕府や藩主に「書上げ(かきあげ)」と称する上申書...
能・狂言では、単に「色」と言えば赤い色を指す。例えば女役の装束や扇について、赤い色が入らないものを「...
能・狂言では、単に「色」と言えば赤い色を指す。例えば女役の装束や扇について、赤い色が入ったものを「色...
能・狂言の「リハーサル」のこと。通常、上演当日の数日前に諸役が集まり、当日と同様の流れで行われる。面...
能・狂言で用いる仮面のこと。面(めん)を参照...
能・狂言で用いる仮面のこと。「おもて」または「めん」と呼ばれ、「おめん」とはいわない。能は面をかける...
装束の一番下に用いる小袖(袖口が小さい着物)のこと。装束を着る際、演者は木綿の肌着の上に綿入れの胴着...
持ち道具のひとつ。能・狂言ともに非常に大切に扱い、演者は地謡、後見に至るまで全員が扇を携行している。...
能・狂言のシテ(主役)は通常ひとりだが、本来シテツレ、またはアド役の格をあげてシテと同格にすることを...
能は多くの役で面をかけて演じられるが、面をかけない場合でもかけた時と同じ心持で役を勤める。その、面を...
能・狂言の演技の基本となる運歩のこと。ハコビとも書く。基本的には、足の裏を床に摺って歩く「摺り足」を...
狂言方が能の中に登場するものを間狂言というが、通常とは異なる特別な演出で演じることを「替間」という。...
狂言方が能の中に登場するものを間狂言というが、能の前半と後半を語りで繋ぐものを「語リ間」という。本舞...
能装束を代表する豪華絢爛なもので、女役に用いる小袖の表着。中国から舶来したとされた織物=唐織が使われ...
能で子どもが扮する役のこと。シテ方から出る。「鞍馬天狗」の牛若丸や「隅田川」の梅若丸などのように、子...
特別に伝授を受けなければ上演が許されない曲・演技・演出のこと。習の曲を演じるには、技術的・精神的に高...
能舞台の正面の羽目板のこと。大きな老松が描かれている。鏡板の老松は、奈良県春日大社(かすがたいしゃ)...
シテ方五流のうち、芸系が近い観世流と宝生流は「上掛リ」、金春流、金剛流、喜多流を「下掛リ」と総称して...
シテ方五流のうち、芸系が近い観世流と宝生流は「上掛リ」、金春流、金剛流、喜多流を「下掛リ」と総称して...
江戸時代に能が幕府の式楽としても演じられるようになると、正式な上演形式は一日五番と定められた。その上...
能の器楽を担当する演者のこと。笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方に分かれている。それぞれ専業で舞台を勤め、...
舞台の右端の地謡座に8人ほどで座し、詞章を合唱して一曲の能を支える演者のこと。シテの演技と密接にかか...
狂言の諸役・後見・地謡を勤めるほか、能のアイ、式三番(翁)の風流・三番叟・面箱持などを勤める演者のこ...
能の中で狂言方が勤める役のこと。漢字では「間」と表記する。能の前半と後半の間に、末社の神・里人・従者...
能のシテ、またはツレにつき従って登場する役で、太刀持ちなど従者の場合に「トモ」と呼ぶ。...
能の脇役のこと。漢字では「脇」と表記し、シテに対峙して演技を引き出す重要な立場を占める。シテは老若男...
能のシテにつき従って登場する役のこと。漢字では「連」と表記する。シテ方の演者が勤める。その役柄は広く...
能と狂言の主役のこと。漢字では「仕手」「為手」と表記し、その一曲を勤める人という意味である。演出家を...
鏡の間と舞台とを区切る幕のこと。五色の緞子(どんす)(絹の紋織物)を縦に縫い合わせ、裏は麻布を合わせ...
能舞台で、見所に突き出している本舞台と鏡の間をつなぐ、橋のような部分の名称。単なる通路ではなく、例え...
能舞台、能楽堂における観客席のこと。三間四方の本舞台の真正面の席を「正面席」、本舞台の真横の席を「脇...
江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神・男・女・狂・鬼」の五種類に...
江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神・男・女・狂・鬼」の五種類に...
江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神・男・女・狂・鬼」の五種類に...
江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神・男・女・狂・鬼」の五種類に...
江戸時代の正式な上演形式である「五番立」に従って、能の演目を内容別に「神・男・女・狂・鬼」の五種類に...