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能楽用語事典 での検索結果

馬手(めて)

馬の手綱をとる右手のこと。転じて右側のこともいう。対義語は弓を持つ左の手のことをいう「弓手」(読みは...

弓手(ゆんで)

弓を持つ左の手のこと。転じて左側のこともいう。読みは「ゆみて」の音便で「ゆんで」。対義語は馬の手綱を...

張扇(はりおうぎ)

能狂言の稽古の際に拍子を取るための道具。2本一組で、欅などの堅木で作る拍子盤(張盤)を打って音を出す...

上端(あげは)

能の小段落「クセ」の中程にある短い役謡(やくうたい)のこと。上音(じょうおん)で謡う。また、この役謡...

アゲハ(あげは)

能の小段落「クセ」の中程にある短い役謡(やくうたい)のこと。上音(じょうおん)で謡う。また、この役謡...

福王流(ふくおうりゅう)

能のワキ方の流派。流祖の福王神右衛門盛忠(1521~1606)は播磨国三木の神職で、観世座ワキ方の観...

高安流(たかやすりゅう)

能のワキ方の流派。河内国高安に住した高安長助(1585没)を流祖と伝え、金剛座ワキ方で後に10世金剛...

袴狂言(はかまきょうげん)

演者が面や装束をつけずに紋付袴姿で演じるものをいう。小道具や作り物の類は通常通り用いるほか、後見や地...

勧進帳(かんじんちょう)

寺社造営などのために寄進を求める趣意書のこと。能「安宅」の小書の名称。山伏に扮して逃亡する源義経一行...

光悦謡本(こうえつうたいぼん)

謡本の一。桃山~江戸時代はじめの慶長期に刊行された、古活字による観世流の謡本。光悦流の書体で書かれる...

能本(のうほん)

能の上演台本、脚本の古称。能本も謡本も詞章を記す点は共通するが、「謡本」は謡を学ぶための稽古本的な性...

仕舞扇(しまいおうぎ)

能では立方から囃子方、後見、地謡に至るまで全ての演者が扇を携えている。装束を着けた演者は、閉じたとき...

脇狂言(わききょうげん)

正式な上演形式である「五番立」で、祝言性の高い脇能の次に演じるべきとされた狂言のこと。めでたさを強調...

謡事(うたいごと)

謡・囃子・所作からなる能の演技のうち、謡が主となる部分のこと。謡のリズム型は拍子に合って謡う「拍子合...

能楽師(のうがくし)

職業として能楽(能・狂言)を演じる者。完全分業制で、シテ方・ワキ方・狂言方・囃子方(笛・小鼓・大鼓・...

片地(かたじ)

謡や囃子で拍子に合う部分のリズムは八拍を一単位とするのが基本で、これを「本地」という。また、謡の文字...

オクリ(おくり)

謡や囃子で拍子に合う部分のリズムは八拍を一単位とするのが基本で、これを「本地」という。また、謡の文字...

トリ(とり)

謡や囃子で拍子に合う部分のリズムは八拍を一単位とするのが基本で、これを「本地」という。また、謡の文字...

本地(ほんじ)

謡や囃子で拍子に合う部分のリズムは八拍を一単位とするのが基本で、これを「本地」という。また、謡の文字...

伝書(でんしょ)

古くからの能・狂言の家に代々受け継がれている書物。謡や型付を記した謡本や能本に留まらず、芸の秘伝や奥...

小道具(こどうぐ)

舞台で用いる道具のこと。面・仮髪・装束は含まない。手に持つものは「持ち道具」、身につけるものは「帯道...

狂言謡(きょうげんうたい)

狂言の演者が謡う謡。狂言の酒宴の場面などで謡う短い謡の「小謡」、狂言の中で謡ったり、独立して舞う時に...

貴人口(きにんぐち)

舞台に設けられた間口1.3メートル程度、高さ1.8メートル程度の片開き戸。地謡座の奥、舞台に向かって...

(ふし)

謡の用語。謡で節付されている部分、またはその旋律のこと。対するのは節付のない「コトバ(詞)」で、謡本...

三遍返シ(さんべんがえし)

能の「次第」が変則的に三度謡われること。通常の「次第」は、登場した演者が七五調三句の「次第」を謡い、...

和吟(わぎん)

謡の用語。流派によって意味が異なり、観世流ではヨワ吟の部分にツヨ吟の気持ちを(その逆もある)込めて謡...

中吟(ちゅうぎん)

宝生流で使われる謡の用語。ツヨ吟とヨワ吟を短い間に交互に用いて謡う謡い方、またその部分のこと。複雑な...

素謡扇(すうたいおうぎ)

素謡の時に持つ扇。鎮扇で仕舞扇よりも若干小さい(観世流の場合、仕舞扇は一尺一寸(尺一)で素謡扇は九寸...

肩衣(かたぎぬ)

肩を張らせた袖無しの上着のこと。舞台衣装としての肩衣は狂言で頻繁に用いられ、「狂言肩衣」と呼んで家来...

(かみしも)

後見・地謡・囃子方が、公演の性格や上演する曲に応じて、格式を重んじた衣料として用いるもの。肩衣と袴を...

紋服(もんぷく)

黒染めの生地に、白く染め抜いた家紋を五つつけた着物のこと。袴を穿いて正装となり、「紋付袴」で一揃え、...

紋付(もんつき)

黒染めの生地に、白く染め抜いた家紋を五つつけた着物のこと。袴を穿いて正装となり、「紋付袴」で一揃え、...

地拍子(じびょうし)

謡のリズムの法則のこと。拍子に合う「拍子合」の謡に適用される。リズムの型式には、平ノリ、中ノリ、大ノ...

本地(ほんじ)

謡には拍子に合う「拍子合」と、拍子に合わない「拍子不合」があるが、拍子合の謡は基本的に8拍を一単位と...

ウキ(うき)

謡の音階の名称。基準音階である中音と上音の間、上音とその上のクリ音との間などにある。ウキ音に音の高さ...

稽古(けいこ)

練習のこと。能・狂言の演者は多くのレパートリーを持つ必要があるため、日々様々な稽古を積む。日常の稽古...

仕舞袴(しまいばかま)

舞囃子や仕舞などを演じる場合、また、後見や地謡、囃子方は紋付袴姿が基本だが、その際に着用する袴を「仕...

早歌(そうが)

中世歌謡のひとつ。鎌倉時代に僧の明空が大成した長編の歌謡。桃山時代まで公家や武家を中心に流行した。七...

イロ(いろ)

謡のフシ(節)の一種で、旋律を彩る装飾音。副次的なもので、謡うか謡わないか、どのように謡うかなどは演...

八ツ割(やつわり)

謡や囃子で拍子に合う部分のリズムは八拍を一単位とするのが基本(六拍・四拍・二拍の変型もある)で、これ...

中ノリ(ちゅうのり)

謡のリズム法のひとつ。謡は囃子のリズムに乗るものと乗らないものがあり、リズムに乗るものには平ノリ、中...

大ノリ(おおのり)

謡のリズム法のひとつ。謡は囃子のリズムに乗るものと乗らないものがあり、リズムに乗るものには平ノリ、中...

英語能(えいごのう)

能が持つ伝統的な技法(謡、舞、囃子)や構造を用いるが、言語は英語で上演するもの。古典の能を英語化した...

カカル(かかる)

謡や囃子が勢いづいて力を強めたり、テンポを速めたりすること。流儀・流派によって、謡が拍子不合から拍子...

八拍子(やつびょうし)

8拍を一単位とするリズム構造のこと。能の最も基本的なリズムであり、拍子に合う謡は、謡のどの文字が何拍...

謡曲(ようきょく)

能の詞章のこと。また、それに節をつけて謡うこと。「謡曲」の語は、江戸時代後半から使われるようになった...

名ノリ笛(なのりぶえ)

一曲の冒頭、ワキの登場に際して奏する笛のこと。ワキの役柄やワキツレの有無によって真・行・草の三種類が...

ユリ(ゆり)

引いた声を揺らして装飾的に謡うこと。本ユリ、半ユリ、三ツユリなどのほか、謡を彩る細かなユリもある。本...

わんや書店(わんやしょてん)

謡本をはじめ、能楽関連の書籍を扱う出版社。東京都千代田区神田神保町に本店を構える。版元としては江戸時...

乱曲(らんぎょく)

世阿弥の能楽論は、最高の芸位に達した演者の自在な境地を「闌(た)けたる位」とするが、その位をもって謡...

蘭曲(らんぎょく)

世阿弥の能楽論は、最高の芸位に達した演者の自在な境地を「闌(た)けたる位」とするが、その位をもって謡...

闌曲(らんぎょく)

世阿弥の能楽論は、最高の芸位に達した演者の自在な境地を「闌(た)けたる位」とするが、その位をもって謡...

ツヅケ謡(つづけうたい)

平ノリ謡の謡い方のひとつ。ほぼ均等な拍に乗って謡うもので、リズムを重視した躍動的な謡い方。ツヅケ謡で...

三ツ地謡(みつじうたい)

平ノリ謡の謡い方のひとつ。リズムに強く縛られず、詞の伸び縮みにも対応しやすいため、詞章を生かして謡う...

武蔵野大学能楽資料センター(むさしのだいがくのうがくしりょうせんたー)

能楽が650年余りの歴史を重ねて今なお演じ続けられる中、現代の実状を記録する目的で設立された施設。武...

平家(へいけ)

「平家物語」を琵琶の伴奏で語る語り物を、平曲または平家(平家琵琶)というが、この声節を模した狂言の謡...

拍子不合(ひょうしあわず)

謡がリズムに乗ることを拍子合、乗らないことを拍子不合という。拍子合の謡には「次第」「下歌」「上歌」「...

拍子合(ひょうしあい)

謡がリズムに乗ることを拍子合、乗らないことを拍子不合という。拍子合の謡には「次第」「下歌」「上歌」「...

滅ル(める)

謡や囃子の音の状態を表す用語。「ハル(張ル)」に対して用いられ、音高が下がり弱まっている様子を表す。...

メル(める)

謡や囃子の音の状態を表す用語。「ハル(張ル)」に対して用いられ、音高が下がり弱まっている様子を表す。...

ヒラキ(ひらき)

謡や型で「解放」という意味を持つ用語。具体的には、型では、腕を身体の横に開きながら、数足さがり、開い...

開き(ひらき)

謡や型で「解放」という意味を持つ用語。具体的には、型では、腕を身体の横に開きながら、数足さがり、開い...

能楽書林(のうがくしょりん)

謡本をはじめ、能楽関連の書籍を扱う出版社。東京都千代田区神田神保町に本店を構える。明治40(1907...

檜書店(ひのきしょてん)

謡本をはじめ、能楽関連の書籍を扱う出版社。江戸時代、観世流謡本を発行していた山本長兵衛の版権を継承し...

張ル(はる)

謡や掛声の音高を高くすること。「もっとハッて」のように用いる。謡は上音・中音・下音が音階の柱になって...

ハル(はる)

謡や掛声の音高を高くすること。「もっとハッて」のように用いる。謡は上音・中音・下音が音階の柱になって...

込ミ(こみ)

謡や囃子、型など、様々な場面で重視される「間」のこと。音として外には出ない事が多く、演者の内側で「ツ...

コミ(こみ)

謡や囃子、型など、様々な場面で重視される「間」のこと。音として外には出ない事が多く、演者の内側で「ツ...

カケ声(かけごえ)

能の打楽器(小鼓・大鼓・太鼓)で、演者が発する声のこと。基本的に「ヤ」「ハ」「ヨーイ」の3種がある。...

掛声(かけごえ)

能の打楽器(小鼓・大鼓・太鼓)で、演者が発する声のこと。基本的に「ヤ」「ハ」「ヨーイ」の3種がある。...

女体(にょたい)

能の小書のひとつ。通常の演出では男の姿であるシテを、女の姿にして演じるやり方のこと。「殺生石」「竹生...

半能(はんのう)

能の略式上演方式のひとつ。ワキの登場の後、前シテの部分を全て省略してワキの待謡となり、後シテが出て後...

出シ置(だしおき)

能がはじまって囃子方と地謡が舞台に出た後、役者が幕から静かに出て所定の位置に着座すること。また、その...

雪月花(せつげっか)

冬の雪、秋の月、春の花(桜)のこと。四季折々の自然の景色の美しさを表わす言葉として、風流を愛でる日本...

外組(そとぐみ)

能の詞章に節の譜を併記したものを「謡本」というが、謡本を出版する際、上演されることの多い曲と、馴染み...

内組(うちぐみ)

能の詞章に節の譜を併記したものを「謡本」というが、謡本を出版する際、上演されることの多い曲と、馴染み...

無言事(しじまごと)

能の演出のひとつ。通常、謡や囃子を伴う部分を、所作だけで演じること。静まり返る舞台で演者の動きだけが...

小歌節(こうたぶし)

能・狂言の中で、室町時代の俗謡を取り入れたとされる部分のこと。「放下僧」「花月」「藤栄」などにあり、...

小歌(こうた)

能・狂言の中で、室町時代の俗謡を取り入れたとされる部分のこと。「放下僧」「花月」「藤栄」などにあり、...

神歌(かみうた)

「式三番(翁)」で謡う詞章のこと。「翁」を素謡形式で上演する場合も「神歌」と称し、番組にも「神歌」と...

切戸口(きりどぐち)

舞台に向かって右側、若竹が描かれている「脇の鏡板」の一角にある小さな出入口のこと。身をかがめて通る程...

掛合(かけあい)

役と役、または役と地謡が交互に謡う部分のこと。拍子に合わない形式で謡われる。シテとワキのように対立関...

丹波猿楽(たんばさるがく)

中世、丹波国(いまの京都府中部と兵庫県東部)を中心に活動した猿楽の座のこと。矢田、梅若、日吉などが有...

(くらい)

能・狂言の演技・演出全般に関わる用語。「位が軽い」「位が重い」のように用い、謡・所作・囃子・面・装束...

キリ(きり)

物事の最後の部分をさす用語。能一曲の最後の部分をさし、「キリの謡」というように使う。また、一日の番組...

初同(しょどう)

能一曲の中で、地謡が一番初めに謡う拍子に合う謡のこと。ただし、「次第」の謡の後に地謡が低音で謡う「地...

地取リ(じとり)

能の謡事(一曲の中で謡が主となる部分)の「次第」に続けて地謡が謡う謡。3句を定型とする次第の、第2句...

四拍子(しびょうし)

笛・小鼓・大鼓・太鼓の総称。楽器だけではなく演奏者を意味することもある。大小物は笛・小鼓・大鼓で奏す...

地頭(じがしら)

地謡の統率者・責任者のこと。能には指揮者がおらず、謡も絶対音高が決まっていない。そのため地頭は、謡の...

独吟(どくぎん)

謡の聞かせどころを、一人で舞台に座って謡うこと。囃子は伴わない。「玉之段」(海人/海士)、「鵜之段」...

読物(よみもの)

能「安宅」にある「勧進帳」、「正尊」の「起請文」、「木曾」の「願書」とそれぞれ称する部分を読物といい...

渡リ拍子(わたりびょうし)

能・狂言で用いられるリズムのひとつ。狭義には、渡リ拍子というリズムに乗ってゆったりと奏される登場楽の...

囃子物(はやしもの)

狂言で、明るく浮かれるように独特のリズムで謡い舞われるもの。小鼓・大鼓・太鼓の伴奏が入ることが多いが...

舞囃子(まいばやし)

能一曲の主要となるシテの所作や舞など見どころの部分を抜き出して、紋付・袴姿(裃姿のこともある)で舞う...

居囃子(いばやし)

能一曲の主要となる部分を、囃子を入れて謡う上演形式。紋付・袴姿(裃姿のこともある)で座ったまま演ずる...

問答(もんどう)

役と役とが詞(ことば)を交わし、その内容を聴かせることが演技の眼目となる場面のこと。文体は、韻律をも...

ノット(のっと)

「祝詞(のりと)」の意で、漢字で表記することもある。神職や巫女の役が、神を祭って祈るときに神前で謡う...

半開口(はんかいこ/はんかいこう)

翁付の脇能のうち、ワキの次第の謡がない「玉井」や、役柄が「大臣」ではない「白楽天」など、通常の脇能と...

開口(かいこ/かいこう)

脇能の冒頭で登場したワキが、最初に能の筋とは無関係に当世を称えた謡を謡うこと。江戸幕府や禁裏、本願寺...

礼脇(れいわき)

翁付の脇能で必ず演じられる特別な演出のひとつ。一曲のはじめにワキが「置鼓」の囃子で登場し、常座で両手...

狂言足袋(きょうげんたび)

狂言方が装束を着たときに履く足袋のこと。黄色く染めた木綿で製する。狂言の家によって、細い縦縞や無地の...

上扇(あげおうぎ)

能・狂言の型のひとつ。広げた扇の要の部分を、開いた右手の親指と他の4本の指とでつまむようにして持ち、...

金春流(こんぱるりゅう)

能のシテ方の流派のひとつ。大和猿楽四座のうち最も歴史が古く、飛鳥時代の秦河勝を初世と伝えるが、南北朝...

宝生流(ほうしょうりゅう)

能のシテ方の流派のひとつ。流祖は観阿弥清次の子とも、兄ともいわれる蓮阿弥重英(?~1468年)と伝え...

本舞台(ほんぶたい)

能舞台の演技の中心となる場所。見所(客席)にせり出した、4本の柱(シテ柱、目付柱、脇柱、笛柱)に囲ま...

番囃子(ばんはやし)

能の謡を、囃子を入れて全曲謡うこと。紋付・袴姿(裃(かみしも)姿のこともある)で座って上演し、舞など...

祝言(しゅうげん)

一日の演能の最後に演じられる祝意を込めた能のこと。「祝言能」ともいい、正式な上演形式である「翁付五番...

観阿弥(かんあみ/かんなみ)

1333(元弘3)年~84(至徳1)年。南北朝時代の能役者・能作者。名は清次(きよつぐ)。観世は芸名...

一調(いっちょう)

能の打楽器(小鼓、大鼓、太鼓)一人と、謡一人で演奏すること。囃子は常とは変わって一段と技巧を凝らした...

一管(いっかん)

能の笛方が囃子事を独奏すること。常とは変わって一段と技巧を凝らしたもので、音色、息使いなど笛の魅力を...

素謡(すうたい)

能の謡を、囃子を入れずに全曲謡うこと。舞など舞台上の動きはなく、通常はアイの部分も省略される。最も簡...

謡本(うたいぼん)

能で謡われる言葉(詞章)、及び節付の記号(ゴマ点、ゴマ節)を記した本のこと。能の音楽は西洋音楽とは全...

中啓(ちゅうけい)

能・狂言では立方から、囃子方、後見、地謡に至るまで、全ての演者が扇を携えている。扇には「中啓」と「鎮...

常の扇(つねのおうぎ)

能・狂言では立方から、囃子方、後見、地謡に至るまで、全ての演者が扇を携えている。扇には「中啓(ちゅう...

ワカ(わか)

能はいくつもの段落が重なって一曲を構成しているが、「ワカ」はその段落の名称のひとつ。舞の直後に謡われ...

ヨワ吟(よわぎん)

謡のフシ部分の謡い方でツヨ吟に対するもの。弱吟・柔吟とも表記する。ひとくちにヨワ吟といってもさまざま...

ツヨ吟(つよぎん)

謡のフシ部分の謡い方でヨワ吟に対するもの。強吟・剛吟とも表記する。ひとくちにツヨ吟といってもさまざま...

ノリ(のり)

能・狂言の演技全般のテンポやリズム感などに関する用語。「乗」とも書く。「ノリが良い(悪い)」「ノリを...

序破急(じょはきゅう)

能・狂言の演出理論のひとつで、構成・演出・速度などを3段階に分けた考え方...

入り廻し(いりまわし)

謡の節のひとつ。または、謡本に表記される謡い方を示す譜号のこと。能の謡には大きく分けて、剛健な印象の...

(おうぎ)

持ち道具のひとつ。能・狂言ともに非常に大切に扱い、演者は地謡、後見に至るまで全員が扇を携行している。...

袴能(はかまのう)

演者が面や装束をつけずに、紋付袴姿で演じるものをいう。囃子方、地謡、後見については特に変わりはない。...

運ビ(はこび)

能・狂言の演技の基本となる運歩のこと。ハコビとも書く。基本的には、足の裏を床に摺って歩く「摺り足」を...

次第(しだい)

能の囃子事(一曲の中で、囃子が主となる部分)のひとつ。さまざまな人物の登場に用いられるが、役柄・曲趣...

クドキ(くどき)

能の中で、嘆き悲しんだり、苦しみ悩んだりする心情を表現する謡。シテかシテツレ、または子方が謡う。拍子...

(だん)

能の中で「区切り」を意味する用語。能はいくつもの段を積み重ねるように構成されており、「ワキの出の段」...

コトバ(ことば)

謡で、節付がなく言葉を中心に謡う部分を指す。謡本で、言葉の横にゴマ節(詞章の横についているゴマ形の節...

平ノリ(ひらのり)

謡のリズム法のひとつ。謡は囃子のリズムに乗るものと乗らないものがあり、リズムに乗るものには平ノリ、中...

小舞(こまい)

狂言方が舞う舞のひとつ。概して短い舞が多い。詞章は、「七つ子」「宇治の晒(さらし)」など当時の流行歌...

ロンギ(ろんぎ)

能の一曲は、いくつもの小段が連なって構成されている。「ロンギ」はその小段の名称のひとつ。役(多くはシ...

一セイ(いっせい)

「一セイ(一声)」とは、シテが登場した直後などに謡われる短い謡のこと。拍子に合わせず、悠々と謡われる...

クリ(くり)

能の一曲は、いくつもの小段が連なって構成されている。「クリ」はその小段の名称のひとつ。導入歌の役割を...

上歌(あげうた)

「上ゲ哥」とも。能の一曲は、いくつもの小段が連なって構成されている。「上歌」はその小段の名称、または...

アシライ(あしらい)

漢字では「会釈」と表記する。非常に広い範囲で使われる用語だが、基本的には「応対する」の意。演技用語と...

曲舞(くせまい)

南北朝時代から室町時代にかけて盛んだった中世の芸能のひとつ。「久世舞」とも書き、「舞々」「舞」などと...

待謡(まちうたい)

後ジテなどの出を「待つ」ワキが謡う謡の小段。能の後半への導入歌であり、舞台を後場の雰囲気に集中させる...

道行(みちゆき)

登場人物が旅行をする場面を表す小段。地名、風景、旅の様子などを謡うことが多い。ワキが名ノリのあとに謡...

仕舞(しまい)

シテの所作の見どころを抜き出して紋付・袴姿(裃(かみしも)姿のこともある)で舞う上演形式。囃子は入ら...

クセ(くせ)

能の一曲は、いくつもの小段(しょうだん)が連なって構成されている。「クセ」はその小段の名称のひとつ。...

名ノリ(なのり)

能、狂言で舞台に登場した人物が、自己紹介や場面設定などをすること、またはその部分の小段。能「東北(と...

地謡方(じうたいかた)

舞台の右端の地謡座に8人ほどで座し、詞章を合唱して一曲の能を支える演者のこと。シテの演技と密接にかか...

狂言方(きょうげんかた)

狂言の諸役・後見・地謡を勤めるほか、能のアイ、式三番(翁)の風流・三番叟・面箱持などを勤める演者のこ...


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